タイトルにミレイver.と書いてありますが、決してミレイ夢というわけではありませんので。
あの日もし、をさがしていたのがシャーリーではなくミレイだったらの話です。
ギャグメインで書いておりますので。
最後はほんの少し甘くしましたが。
では、下へスクロールお願いします。
「ねぇ、ルルーシュ…見なかった?」
いつもと変わらないある日のこと、生徒会室で読書をしていたルルーシュの元に生徒会会長のミレイがきた。
「?…いえ、見てませんが……」
読んでいた本を閉じ、ミレイを見てそう答えた。
普段なら読みながら答えるが、のことになると別。
何かあったのかと気が気でない。
「もぅ…あの子どこに行っちゃったのかしら」
「何かあったんですか?」
「別に大した用じゃないんだけどねぇ…
ただ、授業終わってからずっと探してたんだけど見当たらなくてね……」
その言葉を聞いてルルーシュはビックリした。
授業が終わってかれこれ1時間半は経っていて、もうそろそろ夜になる時間なのだから…。
ガタンっとルルーシュはいきなり席を立った。
「ルルーシュ?」
そんなルルーシュを見てミレイはキョトンとする。
「会長、ちょっと失礼します」
「えっ?ルルーシュ」
ルルーシュはミレイにそう言うと生徒会室から急いで出ていった。
「行っちゃったわねぇ…」
走るルルーシュの後姿を見ていた。
と、そのときミレイがあることを思いついた。
「いいこと考えちゃった♪」
そう言ってスキップしながら廊下を駆けていった。
星空の下で<ミレイver.>
「どこに行ったんだ………」
先ほどからの携帯に電話をかけるが一向に出る気配がなかった。
ルルーシュはずっと探していた。
「っ…ホントにどこにもいない……何かあったのか……」
こんなに探しても見つからないに何かあったのではないかと心配になる。
と、そんなとき…。
―ピンポンパンポーン―
『こちら生徒会会長のミレイ・アッシュフォードです。今度は美少女だ!』
「は?」
ルルーシュはミレイの放送に間の抜けた声をだした。
『校内のどこかにいる美少女を探し出しなさぁい。
部活は一時中断!協力してくれたクラブは予算を優遇します。
そしてぇ!を見つけてくれた人にはスーパーなラッキーチャンス♪
前と同じく生徒会メンバーからキッスのプレゼントだぁ!
オーホッホッホッホ♪』
この放送により、校内にいたものすべてが騒ぎ出す。
ネコのときは無理だったが次こそはという生徒が多かった。
「また勝手なことを!!」
カレンが急いでを探しに校内へ行った。
もちろん自分のキスは大切だが、大切な友の行方も気になった。
「ミレイさんまた私たちを使って!…もどこに行ったのよ」
シャーリーもまた水着姿で校内を走って探し回っていた。
そしてネコのときと同じくシャーリーとカレンはまた出会う。
「が行方不明!大変だ!!探さなくちゃ」
教室にいたスザクは急いで教室から出て行った。
誰よりも先に彼女を見つけようと…。
「会長…また余計なことを」
その放送を聴いて、ルルーシュは先程よりスピードをあげて探して回る。
のキスをなんとしてでも守るために。
「ルルーシュ今頃焦ってるかしらぁ」
放送室ではミレイはくつろいでいた。
「いい加減気持ちをはっきり伝えなきゃねぇ」
校舎内や校舎外は生徒でいっぱいだった。
こんなたくさんの人数で探しているのに一向には見つからなかった。
辺りはだんだん暗くなっていき夜が近づいてきた。
ほとんどの生徒がいくら探しても見つからないため、もう帰ってるのではと諦める者が多かった。
しかし、生徒会メンバーは一生懸命探していた。
のカバンが生徒会室にあったのでまだ学園にいるということを知っていたから。
最初は自分のキスを心配するものもいたが、今はこんな時間になっても見つからない彼女が本気で心配になった。
「くそっ…ホントにどこに行ったんだ」
一生懸命探しているルルーシュのもとに一本の電話が入った。
ナナリーだ。
ルルーシュは息を整えて電話にでた。
「ナナリー」
『あ、お兄様。あの…』
「すまないがナナリー。後にしてもらえるか?今たいへ…」
『さんを探してらっしゃるんですよね?
私、どこにいるか知ってます』
「ホントか、ナナリー?」
ずっと探していた大切な子がまさか妹のナナリーが知っているとはとルルーシュはびっくりしていた。
「まさか…ここにいるとは……」
ルルーシュは今自分の部屋にいた。
目線の先には自分がいつも寝ている場所でスヤスヤと眠っている少女がいた。
「なんでオレのベッドで寝てるんだ」
「さん疲れてらしたみたいで…」
ナナリーが言うには、フラフラと現れて、フラフラとオレの部屋に行き、フラフラとオレのベッドに倒れたそうだ。
人が一生懸命探してたというのに当の本人はのん気に寝ていたのだ。
「さっさと起こして見つかったことを言いに行かないとな。
そういえば、ナナリーが第一発見者だからナナリーがプレゼントもらうことになるというわけか」
最初に見つけたのが男じゃなくてよかったと思うものの兄として複雑な気持ちになった。
「お兄様、私は"見つけて"いません」
そんな兄を見てにっこりと笑ってナナリーはそう言った。
「最初にさんを"見た"のはお兄様です」
その言葉でナナリーが何を言いたいのかわかった。
「ナナリー…」
「お兄様、頑張ってくださいね…絶対さんもお兄様のこと思ってますから」
そう言って、ナナリーは部屋を出て行った。
「ナナリー…気付いてたのか……」
ルルーシュがのことを好きだということを。
見ていたらわかるのにバレていないとルルーシュは思っていたらしい。
「さて…お姫様を起こさないとな」
そう言ってベッドに近寄りを揺らした。
「ん…むぅ……」
反応はあるものの一向に起きる気配がない。
「っ…無防備すぎる……」
いつも自分が寝ているベッドで好きな女の子が寝ているのだ。
ルルーシュは理性を保ちつつ再び揺らす。
「、お願いだから起きろ」
先程より強く揺さぶった。
これ以上無防備に眠ってられるのはさすがにやばいと思ったのであろう。
その願いが通じてかがゆっくりと瞼を開けた。
むくりと体を起こし、寝ぼけているのか手で目をこする。
「アレ…ここどこだろ……」
「起きて第一声がそれか」
目をこするを可愛いと思いつつ、ルルーシュは「はぁ」とため息をついた。
いきなり隣から声が聞こえての肩が跳ねた。
「ル、ルルっ!なんでここに?」
今ので一気に目が覚めたのか、隣にルルーシュがいることにびっくりする。
「あ、そうか…私、あまりに眠すぎてベッドを求めてたらここにたどり着いて寝ちゃったんだ」
ルルーシュから話を聞いては今日の出来事を思い出した。
ルルーシュはまたため息つきたくなったが、無事だったからよかったと安心する。
「にしても私を探すイベントが…みんなに迷惑かけちゃったな……謝らなくちゃ!
そういえばルルは誰からキスしてもらうの?」
いきなり核心をついてきてルルーシュは密かに焦る。
「シャーリーとかかなぁ…?」
言わないとわからないこのニブいお姫様にルルーシュは言うことを決心した。
「だよ」
「え?」
「、キミにキスしてもらう」
ルルーシュの言葉にはびっくりする。
「え…なんで私?」
「のことが…好きだからだ」
そうはっきりと言った。
ルルーシュはずっと言いたかったことを言えたことに満足をする。
が、肝心のの反応がなかった。
「…?」
下を向いていて表情はわからないが、よく見るとの顔は真っ赤になっていた。
「…ホント?」
やっと発した言葉はそんな言葉だった。
「オレがに嘘を言ったことなんてあったか?」
ルルーシュのその言葉に思いっきり首を横に振った。
「私も…ルルのことが……スキ……」
声は小さかったが、確かに聞こえたその言葉にルルーシュは嬉しくなった。
「っ」
華奢なその小さな体を強く抱き締めた。
ルルーシュはの顎に手をそっと添えて上を向かせた。
自然とも目を閉じた。
そして、触れるだけの甘く優しいキスを送った。
あとがき
ルル短編2作品目をちょっとアレンジしてみました。
長くなっちゃいましたね。
ギャグのつもりですが…ギャグではない気がしてきて…すみません。
次はアニメの6話ネタ風にしてみました。w
おもしろかったので。
まぁ、一応ミレイがルルーシュのためにとの案なんですが。
スザクとか他の人に見つかってたらどうするつもりだったんでしょうね。w
まぁ、普通の「星空の下で」でセリフが同じところは多いですが…。
場所とかシチュエーションとかが違いますので。w
気に入っていただけると嬉しいです。
ここまで付き合っていただきありがとうございます。
恒例のチョコっとオマケが下に…。
続きのお話です。w
-----20070323-----
―オマケ―
「もぅ、!どこに行ってたのよ。心配したんだから」
「ホントにそうよ」
「でも見つかってホントよかったよ」
シャーリー、カレン、スザク、皆が本当に心配してくれたのがわかる。
「みんな…ごめんなさい……こんな遅くまで探してくれてありがと」
嬉しそうに微笑むを見て、みんなホッとした。
「そういえば…ルルが見つけたんだよね?」
「ん…あ、あぁ」
一瞬言葉に詰まった。
「ルルは誰にキスしてもらいたいの!」
シャーリーが詰め寄ってくるから…。
「い、いや…それならもぅにしてもらったから……」
「えっ!?」
ルルーシュの言葉に皆びっくりした。
は顔を紅くしていた。
「ルルーシュ、よかったじゃなぁい」
このこのっと肘でミレイが突いてくる。
「会長、からかわないでください」
突かれているルルーシュが幸せそうに見えた。
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