「どうしたの、ルル?」
「話したいことがあるんだ」
笑顔でそう言うが、以外のものには黒い笑顔にしか見えなかった。
「うん、なぁに?」
「ここではちょっとな…ついてきてくれ」
「…?変なルル」
そう言っては生徒会室から出て行こうとするルルーシュについて行く。
生徒会室を出る瞬間、ルルーシュがリヴァルを睨んだことには気付かなかった…。
「なぁ…オレ今ルルーシュに睨まれたよな」
「睨まれてたわね」
「オレ、ルルーシュに殺されるんじゃねぇのか…」
「いい思いしてたんだからいいんじゃないかしら」
黒い発言炸裂のカレンにリヴァルは落ち込む。
「どういうことですか?」
今の話を聞いていたスザクはホントに付き合っているのか疑問に思えた。
そんなスザクににやにや笑いながらミレイが答える。
「今日は4月1日、何の日でしょ〜♪」
「あっ」
ルルーシュとはクラブハウスで話をしていた。
「ルル、話ってなぁに?」
「……」
ルルーシュはだんまりだった。
「ルル?」
「…」
やっとルルーシュが口を開いた。
「リヴァルと…本当に付き合っているのか…」
「えっ…うん、そうだけど」
「……そうか」
「っ!?」
はルルーシュの顔を見てびっくりする。
「そうか」と言ったときのルルーシュの顔があまりにも淋しそうで切ない顔をしていたから…。
「どうして…どうしてそんな顔をするの?」
が心配そうにそぅ尋ねてくる。
今のルルーシュにとってそれは苦痛でしかなかった。
「さぁな…でも、には関係ないことだよ、気にしないで」
―――そぅ…キミはもぅ他の男のものだから…。
「ウソだよ……」
「えっ」
「リヴァルと付き合ってるなんて本当はウソなの」
今彼女はなんて言ったのだろうか…。
ウソ??
いきなりのの発言にルルーシュは頭が回らなかった。
「ルルーシュ、今日何の日か覚えてない?」
「え?」
質問にさえ頭が回らないほど混乱していた。
『今日…?4月1日に何かあるのか……?リヴァルの誕生日なのか…??』
リヴァルに関連している日かとルルーシュは思った。
「今日4月1日はエイプリルフールだよ」
「えいぷりる…ふーる??」
が言った言葉にルルーシュはぽかんとしていた。
「なんかね、年に一度のウソをついてもいい日なんだって。
だから会長がルルやスザクをだまそー!って…。
ルルごめんね?そんなに悲しそうな顔されると思ってなかったの」
首を傾げてごめんと言う彼女は可愛かった。
そして今の発言でルルーシュはやっと理解をした。
『そういうことか…オレとスザク以外の生徒会の皆はグルということか…』
リヴァルたちにどんな仕返しをしようか考えているルルーシュの顔もとてつもなく黒かった。
そんなルルーシュの黒さに全く気付かないは、だんまりするルルーシュが怒っているのかと思う。
「やっぱり、怒ってる??ルル…ホントにごめんなさい」
シュンと落ち込む彼女にルルーシュは慌てる。
の両肩に手を置いて、安心させようと言った。
「別に怒ってるわけじゃないよ。怒っていたとしてものせいじゃないから気にしないで」
ルルーシュは本当にほっとしていた。
ウソをつかれたのに対してはショックだったが、ウソでよかったと安心している。
「」
「ん?」
「ウソでも、男と手を繋ぐのは禁止だ」
「なんで?」
「なんでもだ」
「…変なルル」
「返事は」
「は〜い」
―――あからさまに態度に出しているのに全くオレの気持ちに気付かない…。
スザクや他の男に取られる前に早めに言わないとな……。
ここまでニブいと本当に困りものだ。
まぁ、そこがのいいところでもあるんだがな。
あとがき
初の選択夢です。
本日はエイプリルフールなので、そのネタでw
ルルーシュver.なのですが…。
微妙なところで終わってしまいましたね。
この続きをまた書くでしょう。
やっぱ付き合ってから終わらせたいという気持ちが…。
いつもと同じセリフですが、楽しんでもらえると嬉しいです。
ここまで付き合っていただきありがとうございます。
下には恒例のほんのチョコっとオマケが…。
哀れなリヴァルのお話かな?w
ではでは〜♪
-----20070401-----
―オマケ―
「リヴァルちょっといいか」
「は、ははっ…オレちょっと用事あるからパス」
「すぐ終わるからさ」
そう言ってルルーシュはリヴァルの腕を持って、無理矢理引き摺りながら連れて行く。
「ルルーシュ、アレはオレだけのせいじゃないんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
廊下でリヴァルの叫び声が聞こえた。
「リヴァル、どうしたんだろう?」
リヴァルがルルーシュに何をされているのか全くわからないは、リヴァルの叫び声に心配する。
そんな彼女にスザクが笑顔で言った。
「男の大切な話をしてるんだよ。だから心配することはないよ」
「あ、そうなんだ」
スザクの言葉を素直に信じる。
「仲がいいんだね〜」と本気でそう言うを見て、シャーリーはリヴァルを気の毒に思う。
「会長…いいんですか?」
「ん〜何が?」
「リヴァル、可哀相ですよ…さっきもスザクくんにいっぱい責められていたのに」
「いいんじゃなぁい、ねぇ、カレン♪」
「えぇ、構わないと思います」
カレンはしれっとそう言った。
多分カレンはにお弁当を作ってもらっていたリヴァルが羨ましかったのだろう…。
シャーリーだけがリヴァルの心配をしていた。
哀れなリヴァルである…。
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