「なぁに、スザク?」

「ちょっと来て」

そう言ってスザクは生徒会室を出て行った。
はどうしたんだろうと思いながら後をついていった。



「さてリヴァル…どういうことか説明してもらおうか」

が見ているからと抑えていたルルーシュだが、
彼女がいなくなって抑える必要がなくなり、ルルーシュは黒い笑みを浮かべながらリヴァルに近づいた。

「ルルーシュくん…どうしたのかなー」

近寄ってくるルルーシュにリヴァルはたじたじだ。
後ずさりするが壁際まで追いやられる。

「ルル待って」

シャーリーが止めに入った。

「シャーリー止めないでくれ」



わーわー騒いでいる3名を見て、ミレイが嬉しそうにニコニコしながら近づいていく。

「ルルーシュ♪」

「なんですか、会長…今はそれどころではないんで…」

「むふふふ〜♪今日は何の日でしょうっ♪」

その言葉にルルーシュはピタっと止まった。










スザクとは教室にいた。
放課後の教室は皆部活に行っていて誰もいなく静かだった…。

「スザクどうしたの?話したいことって??」

生徒会室で話せばいいのに教室まできたのだ。
皆には言えない何か重要な話なのだろうと思った。

…」

「ん?」

「その…」

スザクは何か言いにくそうだった。
そんなスザクを見て、もしや自分の格好に変なところでもあるのかとは心配になる。
優しいスザクだから、皆の前で恥を掻かせないように2人きりになれるところにきたに違いないと…。

「スザクっ!」

「え?」

いきなり大きな声で焦ったように言うにスザクは不思議に思う。
そして次の言葉で固まってしまった…。

「私、変なとこどこかにある?」



「……ぷっ…くく…っあはははっ」

「え?え??なんで笑うの」

一生懸命で、いっぱいいっぱいなはいきなりスザクに笑われて涙目になる。
スザクはお腹を抱えてなおも笑っている。



「変なとこどこかにあるって、それっ言葉変だよ……っく、ははは」

「あっ…」

スザクに言われて気付いたは顔を紅くした。
いっぱいいっぱいな余り、言葉が変になり、自分でも気付いていなかったのだ。
未だに笑っているスザクを見て、は恥ずかしさの余り、逃げ出したくなる気持ちに駆られる。



「スザク笑いすぎだよぉ…」

「ごめんごめん…あまりにもが可愛かったから」

「むぅ…からかわないでよ」





やっと落ち着いて、スザクはに尋ねた。

「さっきはどうしてそんなこと聞いてきたの?」

は拗ねてそっぽを向いていた。

「もぅいいもん。スザクなんて知らない」

「ふーんだ」という態度をとっている彼女が可愛くて仕方がなかった。
ここで可愛いなんて言ったら彼女はもっと拗ねるだろうから心の内に秘めておく。

ごめんね?ボクが悪かったから機嫌を直してこっちを向いてくれないかな」

スザクがそう言うとはおずおずと顔をスザクの方に向ける。
そんな彼女の行動がすごく可愛いく思ってしまうスザクだった。





「それでそんなこと聞いてきたんだね」

から話を聞いてスザクは納得した。

「だって心配だったんだもん…」

「大丈夫だよ。ボクが言いたかったことはそういうことじゃないし、に変なところは全くないから」

その言葉を聞いては安心していた。



「じゃぁ、スザクの言いたかったことってなぁに?」

「ん〜…じゃぁ、はっきり聞くけどリヴァルと付き合ってるのってホントなの?」

スザクの言葉にはきょとんとしていた。
見ていてわからないって顔にも見えるし、そんなこと聞きたかったのっていう顔にも見てとれた。
やっぱり付き合っているのかとスザクは心配になる。

「そうだよ?」

さらっと普通に彼女は言った。
やはり本人の口から言われるとものすごくショックだった…。

「ウソじゃ…ないんだ」

「うん、ウソだよ」

「……は?」

スザクの思考回路が停止した。



「う…そ……?」

「うん」

何が本当のことなのかスザクにはわからなくなっていた。
と、そんなスザクにが言う。

「スザク、今日が何の日か覚えてない?」

『今日何かっただろうか…4月1日……あっ』

はっとスザクは何かを思い出して、バッとの顔を見た。

「エイプリルフール…?」

「当たり〜♪」

はニコニコしながらそう言った。
エイプリルフールでスザクはやっとすべてが解った。

「ウソついてごめんね?ミレイさんがね、スザクとルルを騙そうって…」

スザクは苦笑した。
生徒会長ならしそうだなぁっと思った。
それと同時にリヴァルに何かをしようという悪意が芽生えてたとか…。





、これからはボクだけにお弁当作ってきてほしいな」

「うん?別に構わないよ」

「ありがとう」



―――昔からニブいところが変わらないキミ…。

    小さい頃からずっと一緒で、こんなにも行動で示しているのに全く気付いてくれない。

    行動だけじゃだめってことかな?

    今度は言葉で示そう…ルルーシュや他の誰にもを渡したくないから…。






































あとがき

 スザクver.です。
 こちらもルルver.と同じで微妙なところで終わらせました。
 もう最後の言葉からしていかにも続きそうです。(笑
 この続き、ルルのと同じで書くつもりでいます。
 楽しみに待っていてもらえると嬉しいです。

 いつも付き合っていただきありがとうございます。
 下には恒例のほんのチョコっとオマケが…。
 哀れなリヴァルのお話パート2かな?w
 ではでは〜♪
   -----20070401-----












































―オマケ―

「リヴァルちょっと聞きたいことがあるんだ」

「は、ははっ…ここでは聞けないことかな〜」

「うん、すぐ終わるからさ」

笑顔でそう言い、問答無用でリヴァルを生徒会室から連れ出した。

「スザク、待ってくれ!オレの話を聞いてくれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

廊下でリヴァルが叫びながら引き摺られていくのがわかる。

「リヴァル、どうしたんだろう?」

リヴァルがスザクに何をされているのか全くわからないは、リヴァルの叫び声に心配する。
そんな彼女にルルーシュが笑顔で言った。

「スザクはまだこの学園になれていないから、いろいろと聞きたいことがあるんだよ。
 オレばかりじゃなく、他の男友達に聞きたいことってあるだろ?」

「あ、そっか!」

ルルーシュの言葉を素直に信じ、スザクとリヴァルの仲の良さに喜んでいた。
「スザクよかったね」と本気でそう言うを見て、シャーリーはリヴァルを気の毒に思う。





「会長…いいんですか?」

「ん〜何が?」

「リヴァル、可哀相ですよ…さっきもルルがいっぱい痛めつけていたのに」

「いいんじゃなぁい、ねぇ、カレン♪」

「えぇ、構わないと思います」

カレンはしれっとそう言った。
多分カレンはいくらウソだからといって可愛いと手を繋いでいたリヴァルが許せなかったのだろう。
シャーリーだけがリヴァルの心配をしていた。



哀れなリヴァルである…。






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