「チームわけはおわったか?」
「あと1人です」
本日の体育は野球。
クラスの男子の中でチームわけをしている。
そんな中、1人ツナだけがまだチームが決まっていなかった。
「だからダメツナはおまえ達のチームにくれてやるって」
「やだね!負けたくねーもん」
「バレーはすごかったけど、野球が超ヘタなのはわかってるからな」
と、こんな感じにツナの渡し合いをしていた。
『別に入れてもいいと思うんですが…』
はそぅ思い、言い合っている同じチームの子に話を持ちかけようとしたとき…。
「いーんじゃねーの?こっち入れば」
「!」
同じチームの山本がより先に言ってくれたのだ。
皆山本の急な発言にびっくりする。
「まじ言ってんの、山本〜。
なにもわざわざあんな負け男」
「ケチケチすんなよ。
オレがうたせなきゃいーんだろ?
それにオレらのチームにはもいるじゃねーか。
も本気だすって、なぁ」
「ぇっ!ぁ、あぁもちろん」
いきなり振られて反応が遅くなる。
「山本とがそういうんなら…ま、いっか」
そんなこんなでチームが決まる。
『山本くんはやっぱりすごいですね。
クラスの方々にも信頼されてますし』
カキーンと球を打つ音が聞こえる。
「いや、わりーねー」
そぅ言って山本はホームベースを踏む。
ホームランを打ったのだ。
「ナイス!!山本!」
「イエス!」
「さすが野球バカ!」
山本の周りにチームの皆が集まる。
「たけしー」
「ステキー!」
キャーと外野から女子の声援も聞こえた。
それほど山本は人気なのだ。
チームの皆が山本の周りで騒いでいるとき、カキーンともぅ1つ音が聞こえた。
「ぇ?」
皆そちらの方へ目をやる。
「ぁ…フェンス越えた」
そぅ、山本に続いてまでもがホームランをだしたのだ。
「すげぇ!!」
「やるなー!」
「くんカッコイー!」
「サイコー!!」
本人は気付いてないようだが、山本に負けないくらいの人気があった。
標的5 山本 武
「おめーのせいだぞ、ダメツナ!!」
「だからチームに入れたくなかったんだ」
「トンボがけ1人でやれよ」
授業は終わり、結果は見ての通りツナのいるチームは負けてしまった。
チームの皆は負けたのをツナ1人のせいにし、トンボがけをツナ1人に任せ帰る。
ツナは1人グラウンドに佇んでいた。
と、そんなツナの元に…。
「助っ人とーじょーっ」
「ツナくん、手伝うよ」
「山本!!!!」
山本とが手伝いにきてくれたのだ。
「ごめん、オレのせいで…。
せっかくチームに入れてくれたのに」
ツナは2人に向かって謝る。
「気にすんなって、たかが体育じゃねーか」
「そぅそぅ、山本くんの言うとおり。
別に気にするようなことはないよ」
「なっ!たのむぜ、オレの注目株!」
「?」
ツナは山本の最後の言葉の意味がわからなかった。
「ツナくんさ、剣道の試合や球技大会すごかっただろ?
だから、山本くんが注目してるんだってさ」
「そっ!オレ、おまえに赤マルチェックしてっから」
「えっ」
言葉の意味を理解し、ツナはびっくりした。
それと同時に照れているのか顔が紅くなる。
ふと、ツナは1つ気になったことがあった。
「あのさ…と山本っていつの間にそんなに仲良くなったのかな…なんて」
先ほどの会話からしては山本の言いたいこととかがわかっていたし、何より息が合っているような気がした。
ツナはが自分より山本と仲良さそうにしているのを見て少しムッとする。
「(って、なんかオレ山本に嫉妬してるみたいじゃないかー)そんな深い意味じゃないんだ。
ただ、と山本が会話してるとこ見たことがないからいつの間にって思ってさ」
慌てて弁解をする。
「この学校にきて初めて話ししたのが山本くんなんだ。
休憩時間とかにいろいろ話ししてるよ」
「そそっ!」
その話を聞いてツナは少し落ち込む。
が転入してきたとき、自分は遅れてきたのでその時のことを知らない。
「(って、何落ち込んでんだオレ!これじゃぁマジでにホレてるみたいじゃないか!は男だぞ!!)」
頭をぶんぶん振るツナをを山本は不思議そうに見ていた。
ブブブ――…ブブブ――……
そんな中、携帯のバイブが鳴った。
「携帯?」
「だれだぁ」
「ごめん、ボクだ…」
そぅ言って、は手を止め携帯を取り出す。
携帯を見るとメールが受信されていた。
『アレ??知らない人から…』
見たことのないメールアドレスで不審に思う。
しかし、は何故か見ないといけない気がし、メールを開けることにした。
[今すぐ応接室にこないと咬み殺す]
「………」
「、どうかした?」
ツナはメールを見て固まっているに声をかける。
「いや…ホントごめんだけどちょっと用事できたから先帰るな」
は申し訳なさそうに2人に言って慌てて校舎に入っていった。
残された2人はキョトンとしていた。
「どうしたんだろ」
「さぁ?」
バンッとは応接室のドアを開く。
全力疾走したため少し息が乱れていた。
「遅いよ」
をメールで呼び出した張本人、雲雀恭弥はそぅ言った。
「これでも早くきたつもりです」
「ふーん…で、なんでジャージなの」
「なんでって…先ほどまで体育でしたし」
「じゃぁ急いで着替えてきなよ」
は少し理解が出来なかった。
呼ばれた用件を聞くだけなのに、何故着替える必要があるのかと…。
「何突っ立ってんの?早くしなよ」
「ぁ、いえ…その、用件聞くだけですのに、何故着替える必要があるのかと……」
疑問に思ったことを素直に聞いた。
答えはすぐに返ってくる。
「キミはジャージのカッコで帰るの?」
「ぇ、いえ…」
「なら着替えてきなよ、早く帰りたいんだから」
「ぁ、はい」
そぅ言って応接室を出てすぐに更衣室へ向かった。
『用件って…もしかして一緒に帰ることでしょうか……?』
雲雀に振り回されるであった。
翌日―――――
「大変だー!!!」
教室に慌てた様子のクラスメイトが入ってきた。
そのクラスメイトの口から信じられない言葉が出る。
「山本が屋上から飛びおりようとしてる!!」
その言葉にクラスの皆がびっくりする。
もそのうちの1人だ。
『まさか山本くんに限ってそんな…』
「あいつ昨日1人居残って野球の練習してて、
ムチャしてうでを骨折しちまったらしいんだ」
それを聞いて皆慌てて屋上へ向かった。
も急いで屋上に向かう。
「オイオイ冗談きついぜ山本ー!」
「そりゃやりすぎだって」
クラスの皆はフェンスの向こうにいる山本に向かってそぅ言った。
山本の行動は冗談だと思っている。
「へへっ、わりーけどそーでもねーんだ。
野球の神さんに見すてられたらオレにはなーんも残ってないんでね」
山本は本気のようだ。
は黙って聞いていたが、山本と話しをしようと前に出ようとする。
と、そのとき、ツナが現れた。
『ツナくん…』
「ツナ…」
突然のツナの登場に辺りは静まる。
「止めにきたならムダだぜ。
おまえならオレの気持ちがわかるはずだ」
「え?」
山本とツナの対話が始まる。
その間、は屋上を離れた。
『そちらは任せましたよ…ツナくん……』
の向かった先にはリボーンがいた。
「屋上にいなくてよかったのか?」
「はい…もしもの時のために……見られるわけにはいかないから」
その時、屋上から皆の大きな叫び声が聞こえた。
ジャキンッとリボーンが弾を装填する。
「今こそ死ぬ気になる時だぞ」
そう言って上から落ちてきたツナに死ぬ気弾を撃った。
そのため、友達を助けたい一心のツナは空中復活をする。
「死ぬ気で山本を助ける!!!」
「ツナ!」
山本を助けようとするが、落ちる勢いは止まらない。
「追加だ」
「ボクも手伝います」
リボーンはツナのつむじに死ぬ気弾を撃った。
はというと…。
「風の精霊シルフ…少し力を貸して……」
リボーンの撃った死ぬ気弾のおかげで、ツナのつむじはバネとなり地面をそのつむじで跳ねた。
その後、くるはずの衝撃にツナは身構えていたが、突如2人を包んだ風のおかげで衝撃はなかった。
「その力久々に見たな」
「……今回だけです」
はリボーンにそぅ言った。
「山本、大丈夫か?」
「ああ」
ツナも山本も無事だった。
「(リボーンサンキュー。死ぬ気が山本を救ったよ。
でも…最後のあの風は一体……)」
最後のあの風がなんだったのかはツナにはわからなかった。
ただ1つわかることは、あの風は自然に起きたものではないということ…。
ツナがその風のことを知るのはまだ先のことであった……。
あとがき
やっと書けました、原作5話目です。
久々の山本との絡み。
ヒロインを山本は仲良しさんみたいな感じです。
最近は山本がツナの話題ばかりしているみたいなw
まぁ、そんな2人の仲の良さにツナが嫉妬したり…w
運動神経バツグンのヒロインです。
今回山本やクラスの皆が何故、ヒロインが運動神経がいいのかを知っていたのは、
見たことがあるからです。
ヒロインが転入してきて10日は経っています。(公式キャラブックにより)
なら、その間に既に体育の授業はあったはずですし…。
そぅ思いまして、皆知っていることにしました。
山本の話し方って簡単のようでむずかしい…。
もっと勉強しなくてわ…。
今回も少し雲雀さんとの絡みを…。
一緒に帰ってるところは書いてないのですが…。
想像からして沈黙状態になってそうw
まぁ、これからいろいろと発展していけばなぁっと思っております。
ヒロイン初の能力使ってみました。
設定に書いてあったとおり自然の能力です。
管理人はテ○ルズやF○のようなファンタジー系が好きなもので…。
精霊ですw
今回は風の精霊シルフを出してみました。
とは言っても、喋ったりはしてませんが…。
シルフのイメージはエ○ーニアのシルフです。
分かる方にはわかっていただけるかとw
まぁ、またいずれ設定書きます。
あと、ヒロインが女の声か男の声かわかりにくくてすみません。
一応、雲雀の前だけ女の声、その他は男の声です。
リボーンと話してるとき一番わからないですよね…。
そんなこんなで次は6話をよろしくお願いします♪
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